小さい巣房の巣礎は蜂群のヘギイタダニの数の増加を妨げることはない
問題意識
小さい巣房で小さいミツバチを生産すればアフリカナイズドミツバチのようにヘギイタダニ耐性が高まるのではないか
参照論文
小さい巣房の巣礎は蜂群のヘギイタダニの数の増加を妨げることはない
Small-cell comb foundation does not impede Varroa mite population growth in honey bee colonies
https://www.apidologie.org/articles/apido/abs/2010/01/m08138/m08138.html
ポイント
small-cell (4.9 ± 0.08 mm cell width, walls inclusive) or conventional-cell (5.3 ± 0.04)
小さい巣房(幅4.9 ± 0.08 mm(壁を含む))、従来の巣房(5.3 ± 0.04)
small-cell colonies were significantly higher for mite population in brood (359.7 ± 87.4 vs. 134.5 ± 38.7), percentage of mite population in brood (49.4 ± 7.1 vs. 26.8 ± 6.7), and mites per 100 adult bees (5.1 ± 0.9 vs. 3.3 ± 0.5).
小さい巣房の群れは、蜂児中のダニの数(359.7 ± 87.4 vs. 134.5 ± 38.7)、蜂児中のダニのパーセンテージ(49.4 ± 7.1 vs. 26.8 ± 6.7)、(5.1 ± 0.9 vs. 3.3 ± 0.5)がかなり高かった。
コメント
ヘギイタダニ耐性のあるアフリカナイズドミツバチはイタリア種よりもひと回り小さいことから、ひと回り小さければヘギイタダニ防除につながるかと考えるのは無理もないことだが、結果は上のとおり。
天然のヘギイタダニ防除は働き蜂の衛生行動にかかっているので、その遺伝的形質がなければヘギイタダニ耐性は発揮されない。
その他の情報