蜜蜂の巣箱のヘギイタダニ防除のためのギ酸燻蒸器
問題意識
ギ酸を用いたヘギイタダニ防除の方法とその結果はどのようなものか
参照論文
蜜蜂の巣箱のヘギイタダニ防除のためのギ酸燻蒸器
Formic acid fumigator for controlling varroa mites in honey bee hives
https://www.researchgate.net/publication/228453555_Formic_acid_fumigator_for_controlling_varroa_mites_in_honey_bee_hives/download
ポイント
■方法の有効性
・50%の濃度のギ酸は蜂にとってそれほど毒にはならない
・治療によって害された蜂児や若齢蜂はあまりいない
■方法
・濃度50%のギ酸を 85ml 用いる
・燻蒸器は、外気温が15ー32℃の時に13時から18時の間に設置し、翌日の12時から18時の間に取り除く(18−24時間曝露させる)
・(アメリカでは)8月中旬から9月中旬にこの治療を行う
■結果
・燻蒸器を設置すると蜂の旋風活動が始まる
・24群中6群で女王蜂喪失したり、46群中3群で女王蜂喪失したり、31群中1群で女王蜂喪失したりした
・ヘギイタダニは90-95%減少した
・2、300匹の蜂(未有蓋蜂児や孵化したばかりの若い蜂)が死んだが、群の強さに悪影響はなかった
■ギ酸を用いることのネガティブな側面
・ギ酸は毒であり、皮膚や肝臓に生涯を引き起こす
コメント
働き蜂だけでなく女王蜂もかなり死んでいるし、蜂児にも影響がでている。人にとっても有害。
濃度も高く、方法が間違っているように思われる。
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