シュウ酸治療後のミツバチの群のヘギイタダニ落下の動態


問題意識


シュウ酸の効果は如何ほどのものか


参照論文


シュウ酸治療後のミツバチの群のヘギイタダニ落下の動態
Dynamics of Falling Varroa Mites in Honeybee (Apis mellifera) Colonies Following Oxalic Acid Treatments
https://actavet.vfu.cz/media/pdf/avb_2004073030385.pdf


ポイント


■方法

・実験地:スロベニア(地中海性気候)
・治療に使った水溶液:2.9%のシュウ酸と31.9%の砂糖水50ml(以下、「OA溶液」)
・治療方法:OA溶液を巣脾と育蜂圏の蜂に垂らす

■8月に実施した治療によるヘギイタダニ致死率

・実施日8/8、8/16、8/23

治療から2日後までのヘギイタダニ致死率

8/8  : 68.62 ± 12.29%
8/16 : 65.31 ± 10.61%
8/23 : 33.35 ± 13.99%

治療から2日後から4日後までのギイタダ致死率

8/18  : 18.69 ± 7.43%
8/16 : 22.98 ± 7.69 %
8/24 : 14.06 ± 6.75 %

■未治療対照群のヘギイタダニの自然死亡率

1日あたり1.25匹

■シュウ酸は、蓋がけされた巣房にいるヘギイタダニには効果がない

・有蓋蜂児がいる群れへのOA治療は、成蜂についたダニには効果はあるが、蓋がけされた育房にいるダニには効果がない
・ダニの死亡率は、有蓋蜂児がいない時期の治療の方が高い。8月の死亡率は10%台だが、秋になると高くなり、12月は80%を越える
・群れが冬支度し蜂児が少なくなる晩秋に治療を行うと効果が高い


コメント


あまり効いているようには思えない。これは、蓋がけ巣房には効果がないため


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