ヘギイタダニ防除における有機酸の効果
問題意識
有機酸はどの程度ヘギイタダニ防除に使えるか
参照論文
ヘギイタダニ防除における有機酸の効果
Effectiveness of organic acids in Varroa (Acarina: Varroidae)
mite control
http://bibliotecavirtual.ranf.com/es/catalogo_imagenes/grupo.cmd?path=1001731
ポイント
Oxalic, formic and lactic acids are the most studied organic acids for Varroa control (Fries, 1991; Bolli et al., 1993; Mutinelli et al., 1997), but results so far have been unsatisfactory. Limitations imposed by toxicity (Higes et al., 1999) or low effectiveness have been reported (Greatti et al., 1992; Nanetti et al., 1995, Gregorc and Planic, 2002).
シュウ酸とギ酸と乳酸はヘギイタダニ防除に関し最も研究された有機酸である。しかし、毒性によって制限が課せられているか、効果が低いと報告されてきた。
駆除率は、プロピオン酸が24.4 ± 9.1％、リンゴ酸が3.7 ± 2.6％、酢酸が8.1 ± 2.1％、クエン酸が2.6 ± 1.3％、シュウ酸が75.5 ± 12.6％、Perizinが90.5 ± 8.13％、アピバールが92.3 ± 8.2％、砂糖水が8.9 ± 6.8％、対照群（治療なし）が9.5 ± 2.8％だった。
どのグループのミツバチの致死率も対照群（治療なし）よりも高かった。酢酸を使った群れは4.413倍も多かった。
コメント
酢酸もクエン酸も役に立たない。
その他の情報
1匹のミツバチ当たりのLD50は、酢酸は1782μg、クエン酸は2048μg、シュウ酸は500μg、プロピオン酸は3645μg、リンゴ酸は1320μg。
乳酸の効果は、70-95％。しかし蜂に対して毒性がある。