ポーランドの養蜂家のプロポリス・アレルギー
問題意識
養蜂家は職業的に最もプロポリスと接触する立場にいるため、プロポリス・アレルギーは養蜂家にとって職業病になっているのではないのか
参照論文
ポーランドの養蜂家のプロポリス・アレルギー
Allergy to propolis in Polish beekeepers
https://ruj.uj.edu.pl/xmlui/bitstream/handle/item/156999/basista_filipek_allergy_to_propolis_in_polish_2012.pdf
ポイント
Among 558 beekeepers propolis contact allergy occurred in 17 cases (3.05%). Four hundred anf four of 558 beekeepers used propolis as a therapeutic agent. Eleven of 404 (2.72%) beekeepers reported propolis allergy. Only 5 beekeepers reported concomitant propolis allergy after contact with this substance during beekeeping and using propolis as a therapeutic agent. Among 2205 members of families who were using propolis only 14 patients (0.63%) reported propolis allergy.
Allergy to propolis in Polish beekeepers does not seem to be a common phenomenon.
プロポリス・アレルギーの発症率は約3%程度のため、養蜂家にとって一般的な減少というわけではない。
コメント
わたしはゴム手袋をつけて行うのでプロポリスと接触することはほとんどないが、素手で行っている人も珍しくないので、こういう問題はありうる。それでも全体の割合が少ないのは、多くの養蜂家がゴム手袋をつけて養蜂を行っているからだと思われる。
もしかすると、素手で行っていればプロポリス・アレルギーになることがあるのかもしれない。
実際のところ、養蜂家にとってのアレルギーと言えば花粉アレルギーだと考える。
その他の情報
プロポリスは主にポプラのつぼみや球果植物から取られる。
プロポリスの最も重要な性質は、抗バクテリア、抗ウィルス、抗菌作用だが、抗炎症特性や再生特性もある。
プロポリス・アレルギーの最初の症例は1915年に報告されている。