個々のミツバチと蜂群の冬季の生存はヘギイタダニの寄生レベルに左右される


問題意識


ダニ駆除はいつ行うのが適切か


参照論文


個々のミツバチと蜂群の冬季の生存はヘギイタダニの寄生レベルに左右される
Winter Survival of Individual Honey Bees and Honey Bee Colonies Depends on Level of Varroa destructor Infestation
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0036285


ポイント


colonies treated earlier in the season had reduced V. destructor infestation during the development of winter bees resulting in longer bee lifespan and higher colony survival after winter.

シーズンの早い段階で治療されたコロニーは、冬蜂の発育期間にヘギイタダニの蔓延を抑えており、蜂の寿命を伸ばし、越冬時の群の生存率を高めることとなる。


コメント


予想どおりの結論であるが、7-9月の間にダニ駆除を行うのが適切。


その他の情報


オランダでは、20年前の冬季の蜂群喪失率は5-10%だったが、近年では多くの地域で20%以上になっている。

温暖な地域では4月から6月にかけて蜂や蜂児の数は増加し、8月から10月にかけて減少する。

夏蜂(の成虫)は約35日しか生きなかったが、冬蜂は約135日から150日生きた。

ヘギイタダニの寄生は、個々のミツバチの体重とタンパク質量を減らし、そのことが寿命を縮めている。

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