トウヨウミツバチとセイヨウミツバチにおけるグルーミング行動と傷つけられたダニ（ヘギイタダニ）
問題意識
セイヨウミツバチのグルーミング行動はヘギイタダニに対してどれだけ効果的か
参照論文
トウヨウミツバチとセイヨウミツバチにおけるグルーミング行動と傷つけられたダニ（ヘギイタダニ）
Grooming behavior and damaged mites (Varroa jacobsoni) in Apis cerana cerana and Apis mellifera ligustica
ポイント
In A mellifera colonies, phoretic mites were also removed by the bees but less effectively than in A cerana colonies.
The proportion of experimentally-added live mites in the debris that were visibly damaged in colonies of A cerana was 30% (n = 115). From A mellifera colonies, 12.5% of the introduced mites had visible injuries caused by the bees (n = 65).
セイヨウミツバチの群れの場合、便乗性ダニは蜂によっても取り除かれるが、トウヨウミツバチの群れの場合ほど効果的ではない。
蜂に傷つけられたことが視認されるダニの比率は、トウヨウミツバチの群れでは30％だが、セイヨウミツバチの群れでは12.5％。
コメント
確かにトウヨウミツバチの方がセイヨウミツバチよりもヘギイタダニに対し効果的にグルーミングを行っているが、どちらも割合は低くそれほど効果的だとはいえない。
その他の情報
ヘギイタダニ耐性のあるセイヨウミツバチは、ヨーロッパミツバチとアフリカミツバチの雑種で南アメリカで発見された。しかし、それ以外にもチュニジアのセイヨウミツバチの母集団にも見られる。